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元祖リビングルーム

リビングルーム北本団地

2000世帯が住む北本団地の中心に位置する商店街、魚屋さんと米屋さんのあいだのリビングルーム。2010年3月より、北本団地の日常に寄り添いながら営業をつづけています。子どもたちが集まり遊ぶ場所として使っている中で、物々交換をするために高齢者の方々が足を踏み入れたり、夜になると数人が集まって料理をはじめたり、団地の多彩な顔ぶれのように北本団地のリビングルームは時間によって異なる光景をみせます。

2010年秋には、物々交換で集まった品から発想を得たイベント「コンサート」を開催し、その後「ファミリーレストラン」「ホームシアター」「喫茶店」とつづき、団地にハレの時間をつくりだす場所としても機能しています。


場所:埼玉県北本市北本団地

営業期間:2010年3月〜

営業日:毎週土、日曜日、平日もときどき営業 

営業時間:午後1時頃から午後4時頃まで

店員:北澤潤、 山口麻里菜、 新井万美子新井乃倭、新井伊織 服部早苗、服部航太朗、

   庄司藍子、庄司隼人、佐川真奈美、佐川冬華

運営:リビングルーム北本団地運営委員会/

   NPO法人キタミン・ラボ舍/北澤潤八雲事務所

協力:北本団地自治会,北本団地商店会

リビングルーム両国本町

2010年7月から2011年11月の5ヶ月間、両国本町商店街振興組合によって営業されたリビングルーム。徳島市中心市街地に位置する商店街であり手作り企画を積極的におこなっている両国本町商店街ならではの地域主導の運営体制により、毎日営業する目標を掲げ営業。助成の制限によってかぎられた期間のなかで、地域の手で自立したリビングルームのあり方を提示しました。またアートプロジェクトとしてのリビングルームの姿と商店街が捉える地域活性としてのリビングルームの姿を、担い手同士の話し合いを通して共有し、ここでのリビングルームのあり方を《リビングルーム両国本町》としてつくっていきました。


場所:徳島県徳島市両国本町

営業期間:2010年7月〜11月(終了)

営業日:毎日

営業時間:午前10 時頃から午後6時頃まで

店員:吉坂保紀、赤岩伊佐子、久米加代、吉本恭子、姫野啓子、板東光子、藤井敬子、林博子、新居綾路、立石洋子、武田早苗、今野久美子、矢間朋子、三木桂子、小河京子、浜田春奈、杉大輔、齋藤雅彦、宮本紀子、中村加奈、安田拓、川田大樹

運営:両国本町商店街振興組合

助成:全国商店街振興組合連合会

リビングルーム イン ネパール

両国本町でのたわいない会話をきっかけに、ネパールで実現した初の海外リビングルーム。リビングルームはネパール語で「バスネコタ」。空き店舗がない、家具もない、みんなどこでも休んでいる町、サクー。空き店舗活用/リサイクル/居場所づくり、日本でリビングルームを表面的に解釈させるこれら三拍子が全く通用しません。それだけにとても純粋なリビングルームになりました。家具収集のためのサクー町内遊歩は子ども達が高らかに歌いながら行われ、一ヶ月間のサクー名物に。しかも、この様子はネワール族の祭り「ジャットラ」との類似性を地元の方たちから指摘され、祭りが終わっているのにこれをしてもいいのかという一連の議論は、リビングルームの行為と宗教的行為の関係について大きな示唆をはらんでいるかもしれません。リビングルームに対する捉え方を一つにしないことを教わりながら、サクーというヒマラヤの町で知らない人はいない有名な活動に育っていきました。



場所:ネパール連邦民主共和国カトマンズ,サクー

営業期間:2011年8月(終了)

営業日:毎日

営業時間:午前11時頃から午後7時頃まで

店員:北澤潤、Rabin KC、山口麻里菜、伊藤友二、濱祥、

   輿水愛子、上坂優衣子

運営:北澤潤八雲事務所

助成:財団法人国際文化交換協会

協力:株式会社サパナ,アティティツアーズ

《リビングルーム》は、地域に元ある空間と家具、物々交換のシステムを利用して町なかに開かれた「居間」をつくるアートプロジェクトです。

 まず町の空き店舗にカーペットを敷き、そこから周囲の家を訪ね、家具を集めます。集めた家具をカーペットの上に一つ一つ配置し「居間」のようになったころ、家にあるものと物々交換できる店として営業を開始。交換によって変わっていく空間と、そこで行われる人びとのコミュニケーションを記録していきます。

《リビングルーム》は、「居る」ことを行う場所を町に対して新しく設え、ひらくことによって、当たり前となった日常について振り返る瞬間をつくりだします。また自然発生的な協力関係と予想しえない出来事を受け止めながら変化しつづける《リビングルーム》そのものが、町における住み方のひとつとなっていくことを視野に入れ活動を展開しています。

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純粋リビング「バスネコタ」
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リビングルーム|商店街の空き店舗を「居間」に変えるアートプロジェクト

世界最北端リビングルーム

リビングルーム鷹巣

「リビングルーム鷹巣」は、秋田県北秋田市のたかのす銀座通り商店街にあります。元仕立て屋さんとクリーニング屋さんの2店舗にカーペットを敷いて、2013年3月1日にオープンしました。北澤潤八雲事務所とアートNPOゼロダテ主導による一ヶ月の立ち上げ期間ののち、運営主体が鷹巣銀座通商店会にうつり、地元住民有志を中心とした店員(ボランティアメンバー)とともに活動をおこなっています。

冬には大雪が積もるこの土地では、自然との闘いがごく日常。厳しい外の環境に対するように、家の中は暖かみがあり、家族の関係も深いように感じます。そんな地域の商店街に現れた。外でも中でもない中間の場所、町なかにひらかれた「居間」。リビングルーム鷹巣はこの地域とどんな関係を育んでゆくのでしょうか。


場所:秋田県北秋田市鷹巣

営業期間:2013年3月〜

営業日:水曜定休

営業時間:正午から午後6時頃まで

店員:村上真理子、藤田平、戸嶋規正、佐藤大、里村真理

運営:協同組合 鷹巣銀座通商店会

運営協力:アートNPOゼロダテ

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  両国の奇跡
超個性的!心踊る居間
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リビングルーム栄町市場

一ヶ月限定の短期型として行われた「リビングルーム栄町市場」。那覇の市場の中でもひと際個性をはなつ栄町市場は、外から見るとそこまで大きく感じませんが、一歩中にはいると奥深く路地が広がり、魅力的な人で溢れています。子どもも大人も縦横無尽に、音楽とともに生きる姿は沖縄らしいゆったりした時間のなかでときに力強く、生きる喜びを感じさせてくれます。ひとつめの家具がマネキン(!?)、船がやってきたり、子どもたちはリビングルームの至る所に秘密基地をつくり、たこ焼き機で手探りで料理をつくって地域の大人たちにふるまいました。最高に心地よいカオスを作りだした「リビングルーム栄町市場」の最終日には、落語の寄席が開かれ、市場に賑やかな笑い声を響かせました。


場所:沖縄県那覇市栄町市場

営業期間:2013年12月

営業日:土曜定休

営業時間:正午から午後6時頃まで

店員:手塚太加丸、糸矢芽衣、岡田有美子

運営:0CAC

協力:医療法人陽心会、公益財団法人沖縄文化振興会