20096月 埼玉県北本市のアートと地域の交流拠点づくり事業「北本ビタミン」の参加アーティストとして、北澤潤が北本市に通い始める。

20101月 《リビングルーム北本団地》の実施計画確定。北本団地自治会、UR都市機構との交渉をすすめる。

    2月 団地商店街空き店舗契約。プロジェクト開始に向けた準備をすすめる。

    37 《リビングルーム北本団地》スタート。

  328日 《リビングルーム北本団地》北本ビタミン2010春「北本まちの雑木林」トークシンポジウムにて活動報告。

      《リビングルーム北本団地》3月末日で一旦営業を終了。

    4月 徳島県徳島市両国本町商店街振興組合よりリビングルーム実施の提案を受ける。

    6月 両国本町商店街振興組合、リビングルーム実行のため全国商店街振興組合の助成を受ける。

 7月10日 《リビングルーム両国本町》スタート。地元住民や近隣の大学生が店員となり毎日営業をつづける。

  81日 《リビングルーム北本団地》長期継続にむけて活動再開。

   9月 《LIVING ROOM in Nepal》企画開始。

    10 《リビングルーム北本団地》「日本文化デザイン会議2010アートプロジェクトwith北本ビタミン」にあわせて、

        物々交換によって偶然集まったモノを使い関わる人びとによって行われるイベント第一弾「コンサート」を開催。

   11月 《リビングルーム両国本町》5ヶ月間の営業期間を終えて閉店する。

20111月 《リビングルーム北本団地》イベント第二弾「ファミリーレストラン」を開催。

    2月 《リビングルーム北本団地》今後の活動継続について是非を問うアンケートを団地住民に対して行う。

      LIVING ROOM in Nepal》スポンサーが(財)国際文化交換協会に決定。

20114月 《リビングルーム北本団地》営業継続が決定する。

    8月 《LIVING ROOM in Nepal》実施。

    9月 《LIVING ROOM in Nepal》weekly letter 終了。

   11月 《リビングルーム北本団地》イベント第三弾「ホームシアター」を開催。

2012年5月 《リビングルーム北本団地》カフェグッズが集まりはじめ、「喫茶店」を計画しはじめる。

   8月 《リビングルーム北本団地》イベント第四弾「週末喫茶 LIVING CAFE」を開催。


北 澤  潤 (きたざわ・じゅん)

アーティスト | 北澤潤八雲事務所代表

国内外各地の多種多様な社会集団のなかで日常性の再構築を営むあたらしいコミュニティを設計し、恊働をとおしてその営為を特有の生活文化として育てあげる活動を展開している。代表的なプロジェクトに、地域の家具を集めてつくられ物々交換することで変化し続ける「居間」を営業する《リビングルーム》、授業がおわった放課後にオリジナルの学校をつくるクラブ活動《放課後の学校クラブ》、仮設住宅のなかに町を模した市場をひらく《マイタウンマーケット》などがある。近年はブータン王国やネパール連邦民主共和国など南アジア諸国でのプロジェクトも手掛けている。


元祖リビングルーム

リビングルーム北本団地

2000世帯が住む北本団地の中心に位置する商店街、魚屋さんと米屋さんのあいだのリビングルーム。2010年3月より、北本団地の日常に寄り添いながら営業をつづけています。子どもたちが集まり遊ぶ場所として使っている中で、物々交換をするために高齢者の方々が足を踏み入れたり、夜になると数人が集まって料理をはじめたり、団地の多彩な顔ぶれのように北本団地のリビングルームは時間によって異なる光景をみせます。

2010年秋には、物々交換で集まった品から発想を得たイベント「コンサート」を開催し、その後「ファミリーレストラン」「ホームシアター」「喫茶店」とつづき、団地にハレの時間をつくりだす場所としても機能しています。


場所:埼玉県北本市北本団地

営業期間:2010年3月〜

営業日:毎週土、日曜日、平日もときどき営業 

営業時間:午後1時頃から午後4時頃まで

店員:北澤潤、 山口麻里菜、 新井万美子新井乃倭、新井伊織 服部早苗、服部航太朗、

   庄司藍子、庄司隼人、佐川真奈美、 佐川冬華

運営:リビングルーム北本団地運営委員会/

   NPO法人キタミン・ラボ舍/北澤潤八雲事務所

協力:北本団地自治会,北本団地商店会

リビングルーム両国本町

2010年7月から2011年11月の5ヶ月間、両国本町商店街振興組合によって営業されたリビングルーム。徳島市中心市街地に位置する商店街であり手作り企画を積極的におこなっている両国本町商店街ならではの地域主導の運営体制により、毎日営業する目標を掲げ営業。助成の制限によってかぎられた期間のなかで、地域の手で自立したリビングルームのあり方を提示しました。またアートプロジェクトとしてのリビングルームの姿と商店街が捉える地域活性としてのリビングルームの姿を、担い手同士の話し合いを通して共有し、ここでのリビングルームのあり方を《リビングルーム両国本町》としてつくっていきました。


場所:徳島県徳島市両国本町

営業期間:2010年7月〜11月(終了)

営業日:毎日

営業時間:午前10 時頃から午後6時頃まで

店員:吉坂保紀、赤岩伊佐子、久米加代、吉本恭子、姫野啓子、板東光子、藤井敬子、林博子、新居綾路、立石洋子、武田早苗、今野久美子、矢間朋子、三木桂子、小河京子、浜田春奈、杉大輔、齋藤雅彦、宮本紀子、中村加奈、安田拓、川田大樹

運営:両国本町商店街振興組合

助成:全国商店街振興組合連合会

リビングルーム イン ネパール

両国本町でのたわいない会話をきっかけに、ネパールで実現した初の海外リビングルーム。リビングルームはネパール語で「バスネコタ」。空き店舗がない、家具もない、みんなどこでも休んでいる町、サクー。空き店舗活用/リサイクル/居場所づくり、日本でリビングルームを表面的に解釈させるこれら三拍子が全く通用しません。それだけにとても純粋なリビングルームになりました。家具収集のためのサクー町内遊歩は子ども達が高らかに歌いながら行われ、一ヶ月間のサクー名物に。しかも、この様子はネワール族の祭り「ジャットラ」との類似性を地元の方たちから指摘され、祭りが終わっているのにこれをしてもいいのかという一連の議論は、リビングルームの行為と宗教的行為の関係について大きな示唆をはらんでいるかもしれません。リビングルームに対する捉え方を一つにしないことを教わりながら、サクーというヒマラヤの町で知らない人はいない有名な活動に育っていきました。



場所:ネパール連邦民主共和国カトマンズ,サクー

営業期間:2011年8月(終了)

営業日:毎日

営業時間:午前11時頃から午後7時頃まで

店員:北澤潤、Rabin KC、山口麻里菜、伊藤友二、濱祥、

   輿水愛子、上坂優衣子

運営:北澤潤八雲事務所

助成:財団法人国際文化交換協会

協力:株式会社サパナ,アティティツアーズ

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純粋リビング「バスネコタ」
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世界最北端リビングルーム

リビングルーム鷹巣

「リビングルーム鷹巣」は、秋田県北秋田市のたかのす銀座通り商店街にあります。元仕立て屋さんとクリーニング屋さんの2店舗にカーペットを敷いて、2013年3月1日にオープンしました。北澤潤八雲事務所とアートNPOゼロダテ主導による一ヶ月の立ち上げ期間ののち、運営主体が鷹巣銀座通商店会にうつり、地元住民有志を中心とした店員(ボランティアメンバー)とともに活動をおこなっています。

冬には大雪が積もるこの土地では、自然との闘いがごく日常。厳しい外の環境に対するように、家の中は暖かみがあり、家族の関係も深いように感じます。そんな地域の商店街に現れた。外でも中でもない中間の場所、町なかにひらかれた「居間」。リビングルーム鷹巣はこの地域とどんな関係を育んでゆくのでしょうか。


場所:秋田県北秋田市鷹巣

営業期間:2013年3月〜

営業日:水曜定休

営業時間:正午から午後6時頃まで

店員:村上真理子、藤田平、戸嶋規正、佐藤大、里村真理

運営:協同組合 鷹巣銀座通商店会

運営協力:アートNPOゼロダテ

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  両国の奇跡
超個性的!心踊る居間
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リビングルーム栄町市場

一ヶ月限定の短期型として行われた「リビングルーム栄町市場」。那覇の市場の中でもひと際個性をはなつ栄町市場は、外から見るとそこまで大きく感じませんが、一歩中にはいると奥深く路地が広がり、魅力的な人で溢れています。子どもも大人も縦横無尽に、音楽とともに生きる姿は沖縄らしいゆったりした時間のなかでときに力強く、生きる喜びを感じさせてくれます。ひとつめの家具がマネキン(!?)、船がやってきたり、子どもたちはリビングルームの至る所に秘密基地をつくり、たこ焼き機で手探りで料理をつくって地域の大人たちにふるまいました。最高に心地よいカオスを作りだした「リビングルーム栄町市場」の最終日には、落語の寄席が開かれ、市場に賑やかな笑い声を響かせました。


場所:沖縄県那覇市栄町市場

営業期間:2013年12月

営業日:土曜定休

営業時間:正午から午後6時頃まで

店員:手塚太加丸、糸矢芽衣、岡田有美子

運営:0CAC

協力:医療法人陽心会、公益財団法人沖縄文化振興会

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リビングルーム|商店街の空き店舗を「居間」に変えるアートプロジェクト